流産手術のこと①
2016.春
初めての妊娠。幸せな気分でいっぱいだった。
小さいけど心臓が動いてるんだ!すごい!
でもその次の診察ではもう、心拍を確認することができなかった。
なんで、私が…?
流産は7人に1人くらいであると聞いたけど、まさか自分が?
そんな思いだった。
先生は
「貴女のせいじゃないから。お母さん側の問題じゃない。
例えこのまま育って生まれてきても、なんらかあったと思うよ。」
そう言って励ましてくれた。
けれど当時激務だった私は、責任を感じずにはいられなかった。
先生はああ言ってくれたけど、やっぱり私のせいなんじゃないか…
赤ちゃんは心臓が止まってしまったけれど
私の中にとどまり続けていて、手術をすることになった。
手術までの間、生理のように出血をして出てきてしまう場合もあるとの説明。
もしも、かたまりが出たら、可能な限り持ってくるように指示された。
流産を繰り返す場合はそれを検査して原因を調べることになるらしい。
そのときちょうど近くに、高校生くらいの女の子とそのお母さんが。
どうやら望まない妊娠だったよう。先生が少し声を荒げているのが聞こえた。